私がこの道を選んだ理由
私は幼い頃から、薬に対して強いアレルギー反応を起こす体質に悩まされてきました。抗生物質などで強い副作用が出てしまうこともあり、体調を崩しても薬に頼ることができない生活が続いていました。時には処方された薬でかえってつらい思いをすることもありました。
当たり前のように薬を使って回復していく人が多いなか、自分にはその選択肢がない。そんな悔しさを抱えながら、自分の身体と真剣に向き合う日々が続いていたのです。
それでも私は運動が好きで、活発に過ごしていました。学生時代は怪我や病気が人より多く、骨折や靭帯損傷、手術など、整形外科やリハビリのお世話になることが頻繁にありました。けれども、努力すれば体は確かに応えてくれる。そう実感できた経験が、「人の体に関わる仕事」への憧れにつながっていきました。
社会に出てからは一般企業で働いた時期もありましたが、働く中で体調を崩したことをきっかけに、「やはり人の健康を支える道に進みたい」という気持ちがより明確になりました。そこから専門的に学び始め、現場での経験を重ねるうちに、自分の中にある「こうありたい施術」のイメージが少しずつ形になっていきました。
薬に頼れなかった経験を通して、身体本来の力を信じる視点が自然と育ち、人がその力で回復するために何が必要なのかを問い続けながら、手技や知識を磨いてきました。
そして、これまでの経験をすべて活かせる場所として、自分自身が納得できる施術を提供できる空間を作りたい。そう思い、この練馬の地に開院する決意をしました。
今も、かつての自分のように、体調のことで悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。薬だけに頼らず、自分の体と前向きに向き合いたいと考えている方がいるなら、そのお手伝いができたらと願っています。
いただいてきた多くのご縁と学びに感謝を込めて、これからも変わらず、一人ひとりと誠実に向き合ってまいります。
